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ふとインスタグラムを開くと、おすすめの枠に朝日の写真が出てきた。見入ってしまったその投稿から投稿者の写真を遡る。日本全国の朝日を収める写真家のようだった。とても綺麗でこの写真が撮られたその場所のことを、気温を、空気を想像した。行ったこともない場所に「帰りたい」と思う。朝日が登る様や夕日が落ちる様はなぜあんなに寂しくさせるのだろう。なぜあんなに胸を詰まらせるのだろうか。夜になっても明るくて、朝になっても起きれない僕の生活を考慮したとしても、儚くて、寂しくて、苦しい、その一瞬が綺麗だ。祖先からの感情が受け継がれているのかも。夢というか、その瞬間をこの目で耳で肌で感じてみたいと思う場所や時間を他人讃えでたくさん知っている。日本全国を旅してその瞬間にしか味わえない地球のとっておきを教わりたい。まだ俺は何も知らない。でも同時に、自分しか知らないことを誇っていたりする。おわり