人たらし

7th water Lily /くぼきょうへい

10/2

 

ねえ私のどこが好き?

もう何百回目だろうかそれ

ねえ今夜は何が食べたい?

もう何百回目だろうか、夜を超えるよ

愛していると言う、愛していると言う。

きっと、間違いないから

愛していると言う、愛していると言う。

そんな、2人がいた。

 

 

marriageという曲を演奏する前に歌ってる部分。この曲の枕詞みたいなものです。これを作ったのには訳があって、自分はmarriageのことを良い曲だと思うけれど、好きになれないでいました。歌っているとなんか嘘をついているような感覚に陥る。だから心から歌えていないような気がしていました。でもこの枕詞をつけることによって、marriageを客観的に歌えるようになった。要するに自分の話として歌うことを辞めました。今の自分の気持ちを枕詞に乗せて、marriageは誰か違う人の恋愛を歌うような感覚にした。それが自分にとって一番良い向き合い方だと思いました。気持ちがついてこない歌を歌うほど無意味なことはないと思っています。作りたてがいつでも新鮮で、油が乗っている。そこから調理すれば美味しくはなるけど新鮮なのは産まれた直後だとわかった。だから古い歌は捨てていかなくてはいけない時がくるし、古い歌との付き合い方も変えていかなくちゃいけない。まるで恋人だな!